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みなさま、こんにちは。
「書籍独学ブログ」の「ナル」です。
今回は「三部作構成の三作目」として、記事を更新していきます。
テーマは「無気力な人生をやめる方法」です。
テーマのもとになった書籍は「ビクトール・E・フランクル」氏の「それでも人生にイエスと言う」です。
作者の「フランクル」さんは精神学者であり、自身の名前をもちいた「フランクル心理学」を作った人です。
数々の書籍や講演会を開き、多くの人に影響をあたえてきました。
あたえた影響は「生きる意味」。
「フランクル心理学」では、徹底して人生を生きていくことに重要な「生きる意味はなにか?」を説明しています。
日々の生活のなかで悩んでしまうことを「それでも人生にイエスと言う」の引用から、解決策を紹介していきます。
■「なにも出来ない自分がむなしい」と考えてしまうあなたへ

「それでも人生にイエスと言う」の著者「フランクル」が、書籍のなかで「国家的な問題」としていることがあります。
それは「無気力な若者の増加」です。
社会には十分なサービスやモノがあふれていて、楽しみにはことかかない時代になったのに「人生に意味を感じられない人」が増えているのです。
現代の日本社会でも「自分で死をむかえる人」が、年々増加傾向です。
もちろん、個人のトラブルがあったからという理由もあります。
しかし、理由の中には「人生に絶望した・希望をもてない」というものも存在します。
「フランクル」自身、著書「夜と霧」のなかで実際に体験した悲惨な人生を書いています。
歴史に残ってしまった大惨事「ホロコーストの悲劇」に巻き込まれてしまったんです。
「フランクル」は「ユダヤ人」というだけで、なんの罪もなく「強制収容所」に連れていかれます。
医師として生活をしていただけなのに、です。
2年半にもわたる「自由がなく、希望もない」収容所生活を送るなか、一緒に収容された仲間は「気づけばいなくなっている」というほど、亡くなっていたのです。
収容所のなかでは生きることに「無気力」になってしまい「自分で死を迎えてしまった人」は多数いました。
「フランクル」は自分が考えていた「心理学」を、収容所生活で実践しました。
ときには仲間にどうすればいいのか教え、自分がくじけそうになったときも思い出して、生き延びました。
極限の絶望にあっても「無気力」にならないでいられるのか。
「フランクル」は「ホロコーストの悲劇」を生き延び、自分の「心理学」を確立し、講演や書籍で広げる活動をしました。
活動で多くの人に伝えていたのが、今回のテーマになっている「無気力な人生をやめる方法」なんです。
■「いつもどんな自分でいたいか」と考える「態度的価値」

「フランクル」が作り上げた心理学「生きるの意味の心理学」には、全部で「3つの価値」というものがあります。
それぞれの「価値」にを満たす考え方を持つだけで、人生に意味を持ち「無気力な人生」を抜け出せます。
「3つの価値」とは
- 「生産価値」
 - 「体験価値」
 - 「態度価値」
 
「みっつの価値」なかで、今回のテーマで紹介するのは「態度価値」です。
「態度価値(たいど・かち)」とは「普段の生活から仕事をしているときも、どんな生き方をするか」です。
「それでも人生にイエスと言う」のなかから、参考になる文章を引用します。
これは「自分の可能性が制約されているということが、どうしようもない運命であり、避けられず逃れられない事実であっても、その事実に対してどんな態度をとるか」ということによって実現される価値である。
それでも人生にイエスと言う 「解説」
わかりづらいので、分かりやすくすると「自分にとって大切な生き方をつらぬく」というものでしょうか?
実践しようとすると、なかなか難しいものです。
人はどうしてもトラブルや事故にあうと、冷静にはいられません。
いつもは人をひっぱってくれる人も、恐怖や混乱のなかでは「いつもの考え」ができなくなります。
「3つの価値」のなか、実はいちばん難しいのは「態度価値」だと、私は考えました。
「生産価値」なら「発信活動」でOKです。
「体験価値」は「楽しい会話」でもOK。
しかし「態度価値」というのは、目に見えないために実感が難しいです。
人によって違うからこそ、自分で考える必要もあります。
だからこそ「自分の態度価値」が決まったとき、あなたを救ってくれる「価値」になります。
■日本人で一番身近な”たとえ”は「信念・美学」などがあてはまる

「フランクル」が提唱している「態度価値」は「常にどんな態度で生きているか」と説明されています。
「どんな態度」でいるのかは、言われてみてもピンとは来ないものです。
なので、書籍から参考になるところを引用します。
或る悪性の脊髄腫瘍を患った男性は、死ぬ直前にこう語ったという。
「それでも人生にイエスと言う」 「解説」
「午前の病院長の回診のときに聞いて知ったのだが、G教授が、死ぬ直前の苦痛を和らげるため、死ぬ数時間前に私にモルヒネを注射するように指示したんです。だから、今夜で私は『おしまい』だと思う。それで、いまのうちに、この回診の際に注射を済ましておいてください。そうすればあなたも宿直の看護婦に呼ばれてわざわざ私のために安眠を妨げられずに済むでしょうから」。
以上のように「死の間際」であっても、どんな生き方をするのか。
また「功績をもたない人生でも、人に影響をのこす生き方」という考え方もあります。
「態度価値」は「最後の意味の価値」でもあるのです。
なぜなら「生産価値」「体験価値」などは、行動できることが前提だからです。
体をうごかせなくなっても、人生を「無気力」に生きることはない。
「フランクル心理学」のメインになっている「3つの価値」は、私たち日本人にも通用します。
とくに「態度価値」は、まさに日本人だからこそ共感する「価値」だと、ナルヒサは思います。
日本人が共感するのは「普段の生き方をえらぶ」という考え方です。
「普段から態度を考える」というのは「生きざまを考える」とも受け取れます。
「生きざまを考える」とは、江戸時代前からある「武士道」です。
現代社会でも輝いた活躍をしている人にも、同じように「自分の生き方」を作り上げたひとがいます。
もっと分かりやすく書くと「美学・信念」でしょうか?
フランクルが提唱する「態度価値」は、日本人の「美学・信念」と似ています。
国家を限定せず、また宗教も関係なく共通している思想です。
ドイツにいたフランクルの「思想」が書籍になり、日本に広まったのは偶然ではありません。
■まとめ

ここまでいかがだったでしょうか?
まだ私の実力では、書籍の素晴らしい魅力をすべて表現はできなかったでしょう。
より詳しい内容を知って、ご自分の人生に応用したいという方は、絶対に読んでみた方がいいです。
いま、あなたが心にかかえている「無気力」や「むなしさ」を解消して、より充実した人生を送れるでしょう。
リスクある行動をとるわけではありません。
電子書籍などで「サンプルを読む」だけでもOKです。
今回のテーマは「全三部作」の記事です。
ほかの記事のリンクも貼っておきます。
興味がありましたら、読んでみてください。
「第一部」
→「【人生のヒント】「無気力人生」をやめる方法①【生産価値】」
「第二部」
→「【人生のヒント】「無気力人生」をやめる方法②「体験価値」」
以上、ナルでした。
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以下、参考書籍です↓
- タイトル:それでも人生にイエスと言う
 - 著者名:ビクトール・エミール・フランクル(V・E・フランクル)氏
 - 翻訳者:山田邦男(やまだ・くにお)氏
 - 翻訳者:松田美佳(まつだ・みか)氏
 - 出版社:春秋社
 

  
  
  
  

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